顔色をうかがう人生が逆転したたった一つのきっかけ
これは僕自身の経験談です。
ずっと他人の顔色をうかがい続けてきました。ですが、そんな人生がたった一つのきっかけて逆転しました。
「えーうそっぽい」
そう思われてもおかしくないくらいほんのちょっとのきっかけです。
僕のこの経験があなたの悩みの解決策になるかどうかは分かりません。
しかし、今の自分を変えたい、誰かの顔色をうかがう性格を直したい、もう他人に振り回されたくない、そう思っているのであれば、ぜひ読み進めてみてください。
この記事こそがあなたにとってのきっかけになるかもしれませんから。
目次
顔色をうかがい始めた転校生時代
当時、小学四年生でした。
人生で初めての引っ越しと転校を経験し、全く知らない土地にやってきました。
「新しい環境」
常に緊張して吐き気がしていたのを今でも覚えています、、、
学校で友達を作り、いじめられないようにしなくてはいけない。それが最優先でした。
そこで僕がとった行動は、周りに合わせること。当時からクラスにいくつかのグループがあるのを知っていたので、グループに所属するために周りに合わせていきました。
これが始まりです。
何ヵ月が経ち、学校にも慣れてクラス内のグループに所属することができました。
「これで一安心」
しかし、残念ながらクラス替えという最悪の儀式がありまして。
見事にその友達グループとは離れることになりました。
ですが新しいクラスでやったことも同じです。とにかく誰かと一緒にいることにしました。
今思うと、小学生時代にこうして周りに合わせる癖がついてしまったんだと思います。
結局学生時代は「誰か」に合わせる、周りの人間の顔色をうかがう、そんな学生生活でした。
社会人になって顔色をうかがう性格が役に立った
社会人になり、倍以上年齢の離れた人とも付き合うようになりました。
職種が人と接する機会が多い仕事だったので、顔色をうかがう能力はそこでも発揮されました。
愛想笑いを顔に貼り付け、やる気がある人間だと思われるために。
幸いなことに職場では色々な人に可愛がってもらうことができました。
もちろんそんな媚を売るような姿勢については見透かされていたでしょうけど。たぶん良い方に解釈してもらえていたんだと思います。
飲み会も大嫌いでお酒も弱いクセに、吐くまで飲み会に付き合っていました。
仕事もそう。頑張っているアピール、やる気のあるフリ。
それでも人間関係上では顔色をうかがっていたことで役立つこともありました。
だけど、そんな演技は長く続きません。
自分でも気づかないうちに限界がきていた
その時期のことを僕はあまり覚えていません。
ただ、いつの間にか頭が回らなくなり、仕事は全く進まず、失敗し怒られ、顔色をうかがうこともできなくなりました。
この当時は気づかなかったのですが、今思うとおそらく限界だったのだと思います。
本当は仕事に全く興味もやる気もないくせにフリをし続け、本当は他人なんてどうでもいいくせに顔色ばかりうかがい、本当は言いたいこともやりたくないこともあるのに我慢し続けて。
勝手に一人で自滅していました。
結局、最後はなにもかも嫌になり、逃げるように仕事を辞めました。再就職のアテもないままに。
最後会社を退社するとき、本気か冗談かは分かりませんが、同僚の人にこう言われました。
「人生お疲れさま」
この一言に僕は何も言えませんでした。
ですが、その一方でこんなことを言ってくれた人もいました。
「人から後ろ指さされてもやりたいことやった方がいいよ」
この言葉が唯一の救いでしたね。
きっかけは一冊の本だった
そんなどうしようもない僕でしたが、あることをきっかけに人生が変わりました。
それはある番組で紹介されていた「ザ・シークレット」という引き寄せの法則について書かれた本でした。あ、ちなみに僕はオカルト的なことを言いたいわけじゃないですよ?
引き寄せの法則に魅せられたわけじゃなくて「そんな考え方があったのか!」という驚きがありました。難しい言い方をすればパラダイムシフトというやつですね。
それまでの人生で、「自分」のことを真剣に考えたことなんて一度もありませんでした。
いつも見ていたのは「他人」です。いや、他人からの評価です。
その一冊の本をきっかけに様々な本と出会いました。様々な考え方、様々な価値観に触れていく中で、まだ会社にいたころ先輩から言われた「やりたいことをやった方がいいよ」という言葉を思い出しました。
自分がやりたいことはなんなのか?
幸いなことに半年くらいでそれを見つけることができました。ですが、それは一生涯勉強するスキルです。何の保証もなく、純粋の自分の実力が数字として評価される世界です。
それでも心からやりたいと思えるものです。
「書くこと」
それが僕のやりたいことでした。だから今もこうして書いてるんですけど(笑)
もちろん収入とか生活がいきなり変化したわけではありません。
まだ駆け出しです。
ですが、人生を変えるための意思を持つことができました。
自分の中でようやく「軸」とか「土台」みたいなものが出来上がりつつある気がします。
他人に左右されるのではなく、自分でコントロールする。
「ノー」と言える基準を持つ。
することとしないことをはっきりさせる。
まだそれが腑に落ちていない部分もありますが、それが自分の中に芽生えてきています。
僕の経験からあなたにお伝えしたいこと
僕が顔色をうかがってきた原因を探ってみました。すると、いくつか自分の本音が見えてきました。
まず、なぜ顔色をうかがっていたのか?この理由は「相手に嫌われたくないから」でした。
次に、なぜ相手に嫌われたくないのか?この理由は「自分が傷つきたくないから」でした。
最後に、なぜ自分は傷つきたくないのか?この理由は「自分を守るため」でした。
これを見てもわかる通り、ある意味では純粋な理由なんですよね。
ここからさらに色々考えてみました。
なぜ他人ばかり気にしてしまうのか?その結論は「自分が弱いから」です。
傷つかないために自分を守るのは、それだけ自分が弱いからです。
自分の中に責任感や自立心、良い悪いの判断ができる価値観、そういった軸が無かったから常に不安定だったんです。
でもこれって僕だけの話でもないと思います。
もしかしたらあなたも共感できませんか?
自分を弱い人間と認めることは受け入れがたいと思います。僕もそうでした。
でもそれが事実としてあるからこそ、他人に振り回されてしまうんです。
まずは自分の根っこの弱さ、未熟さを受け入れる。
そこから責任感、自立心、価値観を磨いて育てていきませんか?
もう一つお伝えしたいのは、今の自分の常識や考え方が絶対に正しいわけではないということ。知らないだけで世の中ってもっと広いと思います。
これが僕から伝えられることです。
どうやって自分の軸を育てればいいのか?
これに関してはこのサイトの色んな記事でも書いていることですが、「色んな価値観に触れる」ことです。
そのために一番コスパが良いのは読書です。
過去の偉人が知恵を遺してくれています。僕のようにたった一冊の本との出会いで180度考え方が変わることもあると思います。
もしくは尊敬している人が身近にいれば、その人からどういう考え方をしているのかを学ぶこと。
自分の世界を広げることが自分を育てることにもなります。
内面は目に見えないので難しいかもしれませんが、自分の価値観を今のうちに育てておけば、5年後10年後の生き方がまるで違ってくると思います。
終わりに
僕の経験があなたの役に立つかどうかは分かりませんが、下の中くらいの人生からちょっとのきっかけでガラリと変わった人がいるという事実を知ってもらえればと思います。
自分に対する不利益はほとんど自分の責任です。
まずは自分の悪い部分、未熟な部分をしっかり受け止めること。
それから少しずつ自分を育てましょう。
そうすればきっと、他人の顔色をうかがう人からしっかり自分を持っている人に成長していけるはずです。
他人の顔色をうかがう人生はもう嫌ですか?
もしこの答えが「はい」なら、さっそく本屋に行ってみてください。
人生そのものが変わるかもしれませんから。