基本的帰属錯誤とは何か?3パターンの具体例で解説!

284h

人と関わって生きていく限り、基本的帰属錯誤という心理から逃れられません。

周りを見渡せばこの心理に陥ってしまっている人が大勢いると思います。

まずは基本的帰属錯誤とは何か?についてお話ししていきます。その後に用意した3パターンの具体例からこの心理について理解を深めていきましょう。

最後に基本的帰属錯誤に陥らない方法についても解説しているので参考にしてみてください。

これを知っておくだけでも、あなたの日々の生活で必ず役に立ちますので。

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基本的帰属錯誤とは何か?

他人の行動の原因を考える際、その人の性格や能力などの内的な影響を過度に重視し、状況や環境による要因の可能性を見逃してしまいやすいことを意味します。

状況や環境が原因なのではなく、その人自身が原因と考えてしまうこと。

これは誰もが陥ってしまう思考パターンです。

ミスが起これば、状況や環境が悪かったのか?と考える前に、誰が悪かったのか?と考えてしまいます。おそらく誰でも経験があると思います。

しかし、いざ自分がミスをしたときは他の要因のせいにしたがります。人間の心理って厄介ですよね。

これは主観的なものの見方であり、視野が狭く、一方的な考えであるという証拠でもあります。

基本的帰属錯誤の具体例3パターン

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身近なよくある3パターンの具体例で基本的帰属錯誤を考えてみましょう。

もしこの具体例と同じ場面に遭遇したら、立ち止まってこの話を思い出してもらえればと思います。

1)人間の見た目

第一印象は人間関係でとても大切です。では、第一印象はどこで決まるのか?

話し方や声、仕草も含まれますが、一番は「見た目」です。この見た目こそ基本的帰属錯誤を誘発させる厄介なものです。

例えばあなたが、超可愛いバイトの女の子と見た目がやる気なさそうなバイトの男の子2人から、同時にドリンクをぶっかけられたとしましょう。

あなたはムカッとするのを抑えて、口では「大丈夫です」と言いつつ一瞬こう考えます。

「この男なんかやる気なさそうだな?ちゃんと仕事しろよふざけんな」

「きっとこの女の子はたまたま何かにぶつかってしまっただけだろう、仕方ない」

これこそ基本的帰属錯誤です。超主観的。勝手な決めつけですよね?

超可愛いバイトの女の子が、わざと客にドリンクをぶっかける趣味があるのかもしれません。

やる気なさそうに見える男の子の方が、仕事熱心だけどたまたま足がイスに引っかかってしまっただけかもしれません。

本当の原因は分かりません。

2)仕事上のミス

これもよくある事例です。

例えば、あなたの下に新人が一人ついているとしましょう。新人に仕事を任せてみたところ、ミスをしました。あなたは前からこの新人に対して悪い印象を抱いています。

新人はそのミスに対してこう言いました。

「すみません、僕の責任です。ですが、あんなことになるなんて知らなかったんです」

それに対してあなたはこう考えます。

「(言い訳か?知らなかった?ふざけんな。前からやる気ないと思ってたんだよ)」

でも客観的に考えれば、この新人だけが悪いわけじゃないかもしれません。

ちゃんと指導してなかった先輩の問題かもしれませんし、誰も予想できない状況だったのかもしれませんし、新人が対応できるレベルではなかったのかもしれません。

他にも原因は考えられますよね。

3)マスコミの報道

偏向報道という言葉を聞いたことありませんか?

マスコミとは中立であるべきですが、時にはその見方が偏る場合があります。

最近で言えば、芸能人の不倫騒動の話題が多かったと思います。その中でも第一弾である「ゲス」

この件に関しては、やたらとベッキーのことばかり報道されていましたよね。相手側のことよりも。このアンバランスさを感じ取った視聴者の方も多かったと思います。

ベッキーの場合、今までの真面目なイメージがあっただけに、そのギャップが注目の的になったという部分はありますが、、、

これを見た視聴者はどう感じるか?

「芸能人ってやっぱり、、、」「裏では何してるか分かんない」「バンドのボーカルって、、、」

と少なからず感じたのではないでしょうか。

この人達が起こした不祥事によって、真面目に頑張っている他の人達にも変なレッテルが貼られることになるかもしれません。

間違ったイメージが植えついてしまい、職業や属性で良い悪いの判断がされてしまう。間違った先入観。

日頃のことを思い返してみると、基本的帰属錯誤に陥ってしまうことは多々あります、、、

基本的帰属錯誤に陥らないためには?

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基本的帰属錯誤に陥ってしまうと、極端な先入観が根付いてしまう可能性があります。すると、ものの見方が極端になるので、人間関係上でもトラブルが起きやすくなります。

当然仕事にも日常生活にも悪影響を及ぼします。

ですが、それを防ぐ方法があります。

「人間は基本的帰属錯誤に陥ってしまうものだ」と気づくことができれば超主観的に物事を判断する前に立ち止まることができます。

立ち止まることができれば、冷静に客観的に物事を色々な角度で見れるようになります。

感情で判断するのではなく、俯瞰的に物事を分析し、判断する。

「俯瞰する視点を手に入れると今よりも人生が豊かになる6つの理由」

俯瞰する視点についてはこの記事でもお話ししているので、ぜひご覧ください。

もしかしたら他にも原因があるのではないか?と考える習慣をつけましょう。そうすれば間違った先入観を持つこともなく、物事を色々な角度から見ることのできる人になれます。

日頃から意識していれば自然と習慣になって身に付くはずです。

こうした能力は、仕事上でも重宝されますし、人間関係も豊かにしてくれる優れたスキルです。

一度立ち止まって色々な角度から見る癖をつけてみてください。

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終わりに

いかがでしたか?

基本的帰属錯誤は誰でも陥ってしまうものですし、日頃から意識しておかないと間違った先入観で物事を判断してしまう危険性があります。

仕事、生活、人間関係、ニュース、遊び、趣味、、、

とにかく色んな場面でこれは起こります。人が関わってくる限り必ず付きまとう問題です。

ですが、基本的帰属錯誤という心理が働いてしまうと気づくことができれば、変えることができます。

ぜひこの記事を参考に、日頃から意識してみてください。