モンドセレクションによってお金が増える秘密の心理

モンドセレクションはお金で買える賞、そんな風に揶揄されることもあります。

とはいえ、実際のところモンドセレクションは商品の品質基準としては信頼できる証なので個人的には信頼しています。

なぜモンドセレクションが信頼できるのかについては「モンドセレクションはうさんくさい?本当に信頼できないのかを考える」を参考にしてみてください。

モンドセレクションが怪しいと言われる理由の一つに、モンドセレクションを得ることで商品売上が上がること、があると思いますが、これはつまり消費者が「モンドセレクション金賞受賞」といった肩書きがあると買いたくなるということです。

そこにはこんな秘密の人間心理が働いていると考えます。

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「モンドセレクション」がつくと買いたくなってしまう秘密の心理

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①外国へのコンプレックス

モンドセレクション自体はベルギー発祥です。

世界的な品質審査機関であり、世界各国の有名シェフや専門家によって審査されます。

私たち日本人は一般的に、「日本は欧米より遅れている」という先入観が多少はあると思います。

つまり、外国へのコンプレックスです。無意識のうちでも外国の方がスゴイという意識があります。

日本国内の〇〇賞受賞!と言われるよりアメリカの〇〇賞受賞!と言われる方が、

「え、なんかすごい!」

と感じるわけです。

CMでも「世界的に認められた~」と謳っていますがこれはこうした日本人の外国へのコンプレックスを上手く利用しています。日本人はこの言葉に弱いのです。

まさにサントリーのビールのCMがそうですよね。

世界的に認められたビールと聞くと、どんなビールか気になりますよね?

すると、試しに買ってみたくなるわけです。

②権威性の価値

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名著「影響力の武器」という本の中で、「人間は権威に影響を受けやすい」と言われています。

権威とは具体的に言えば、医者や弁護士、専門家や政治家などの偉い職業の人や、リーダーや部長、社長といった会社内での役職のある人など、とにかくその分野において位の高い人のことを言います。

平社員であれば、課長や部長の言うことには従わなくちゃいけないという心理が働きますよね?

看護師であれば医師の言うことには従わなくちゃいけないという心理、バイトであれば店長の言うことには従わなくちゃいけないという心理、学生であれば先生の言うことには従わなくちゃいけないという心理。

自分より上だと思う人に影響されやすいという心理です。

権威というのは別に人だけではありません。

弁護士バッジ、医師免許、受賞歴、資格などなど、、、

こうした「証」にも潜在的に人間は影響を受けやすいと言われています。

スポーツなんてまさにそうですよね。

同じ努力をしても4位だった人と金メダルを取った人とでは、受ける印象がまるで違います。

意識的にではないとしてもです。

これは金メダルを取ったすごい人という部分と金メダルという証自体にものすごく価値を感じるわけです。

モンドセレクションも同じで、「モンドセレクション金賞という証」「金賞を取った商品」という部分に非常に価値を感じるんですね。

「なんかわからんけど、、、すごそう!」

そう感じたらいつの間にか財布からお金を出しています。

権威性から感じる価値に弱いのです。

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この2つの心理、

・外国へのコンプレックス

・権威性の価値

によってモンドセレクションとついた商品を買いたくなってしまうんです。

実際に「モンドセレクションはうさんくさい?本当に信頼できないのかを考える」でも取り上げた通り、売り上げが3.5倍に上がった実例もあります。

もちろんモンドセレクションは怪しいという先入観がある場合は別ですが(笑)

最近ではモンドセレクションってどうなのよ?という意見もよく見受けられますから、逆効果になってしまう部分もあると思いますけど、、、

終わりに

企業側としてはこうした心理を上手く利用して商品の売り上げに繋げているというお話しです。

モンドセレクションに審査料を払ったとしても、それ以上に利益が見込めるなら当然やりますよね。

もちろん素晴らしい商品があった上での話ですが、、、

こうした戦略が良い悪いは置いておいて、他にも顧客目線でできることがあるんじゃないかと一消費者としては感じますがね。

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