レトルトカレーが健康に悪いと言われている3つの理由と「本当」のお話し
レトルトカレーは手軽にお安くカレーを食べれて日持ちもするので家庭に一つ置いておくと便利ですよね。
キャンプや登山などのレジャーや災害備蓄など様々な用途で活躍します。
しかし、不安なのは健康への影響です。
この記事では、レトルトカレーは健康に悪いと言われている3つの理由についてまとめました。
実際に私たちの健康にどのような影響があるのでしょう?
①食品添加物
一番の心配になるのは「添加物」ですよね。
化学調味料、保存料、着色料などなど・・・。
全てのレトルトカレーにこれらが含まれているか、というとそういうわけではありません。
無添加のレトルトカレーもあります。
さて、よく聞く添加物とは私たちの健康にどんな影響を与えるのでしょうか?
化学調味料
レトルトカレーの裏面をご覧ください。
「調味料(アミノ酸等)」
と原材料のところに書かれていると思います。
これが化学調味料(うま味調味料)のことです。
このアミノ酸「等」と書かれている内訳は何種類かの人工的に作られた調味料が含まれているのですが、中でも注目すべきはグルタミン酸ナトリウムと呼ばれる成分です。
このグルタミン酸ナトリウム(MSG)については安全性についてかなり疑問視されています。
それはなぜかというと、1968年にグルタミン酸ナトリウムを含む中華料理を食べた数人が頭痛や体の痺れの症状が出たという話(中華料理店症候群Wiki)や、緑内障への影響(グルタミン酸ナトリウムWiki)のように、安全性について様々なエピソードがあるからです。
ただし、ここで問題なのはあくまで「過剰摂取」は危険ということ。
なので一般的に流通している大手メーカーのレトルトカレーはグルタミン酸ナトリウムが含まれているといっても健康に問題のない少量(のはず)なので、そこまで神経質にならなくても大丈夫なのでは?と思います。
もちろん100%安全というわけではありません。
体質によっては影響が出るかもしれませんから。
どうしても気になる方は上記のWikipediaのリンクから確認してから判断してください。
保存料
レトルトカレーは実は保存料が使われていません。
というかそもそも食品衛生法によって禁止されています。
じゃあなぜ日持ちして衛生面でも問題がないかというと、高温高圧で殺菌されて空気が入らなず腐らないからなんです。
なので、保存料に関しては全く心配しなくて大丈夫です。
合成着色料・香料
もう1度レトルトカレーの裏面をご覧ください。
「着色料(カラメル)」もしくは「カラメル色素」と書かれていませんか?
これが着色料です。
カラメル色素にもいくつか種類があるのですが、糖類とアンモニウム化合物(THI)によって生成された「カラメルⅢ」と糖類と亜硫酸化合物とアンモニウム化合物(THI)によって生成される「カラメルⅣ」は、コカ・コーラのような誰でも手に入るものにも含まれる発がん性が心配されている成分です。
このカラメル色素に関しては、多くの研究や論文によって危険性が訴えられています。
参考:http://colloidalsilver.iinaa.net/_data/sikiso.html
このカラメル色素を使った製品を摂取し続けると100%ガンを発症する、もしくは他にも重大な健康被害を受ける、かと言えば確実にYesとは言えません。
化合物を使用していない「カラメルⅠ」であれば安全と言われていますし、そもそも基準に基づいて食品は作られていますから。
とはいえ、「カラメルⅠ」を使用したものに限定する、もしくはカラメル色素を使用しているものは避ける、という様にした方が良いと思います。
香料に関しても厳正な基準が作られており、人体への影響は少ないと思われます。
これらの食品添加物の安全性については、少し悪い方向に騒がれすぎかな?という気がします。
もちろんこれらの添加物が体に良いわけではありませんし、できるだけ避けた方が良いのは間違いありませんが、レトルトカレー以外にも様々なものに含まれています。
むしろ保存料が殺菌料を使用していない分レトルトカレーはまだマシです。
食品の原料表示を確認する癖を付けた方が良いですが、あまり神経質になり過ぎると食べる物が少なくなってしまうので適切な知識を身に付け自分の判断で選んでいきましょう。
レトルトについてより詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
②栄養不足
レトルトは加熱して殺菌されます。
その過程で栄養が壊れる、といった心配もありますよね。
ですが、実は加工の時点では真空での加熱なので栄養成分の消失は少ないんです。
じゃあ問題ないのかというとそうではありません。
レトルトカレーの場合、「具材」が足りていません。
そしてやはりどうしても一般的に作られたカレーよりは栄養も落ちます。
野菜に含まれるビタミンや酵素、卵などに含まれるたんぱく質がどうしても不足するのでレトルトカレーだけでは栄養不足になってしまいます。
栄養不足を解消するにはどうしたらいいの?
レトルトカレーだけでは栄養不足でカロリーとのバランスが悪いです。
なので、なにか付け足しましょう。
例えば、
・もう1品サラダを付ける
・レトルトカレーの中に自分で野菜を切って入れる
・卵やチーズをトッピングする
・デザートにヨーグルトを付ける
・柑橘系のジュースを付ける
などメニューにしてあげることでレトルトカレー単品よりもはるかに栄養不足を解消できます。
レトルトカレー単品だと栄養不足であるのは確かなので、このように栄養を補うようにしましょう。
③配合材料
例えば、動物油とかですね。
レトルトカレーは栄養不足のわりに油を多く含んでいるのでカロリーとのバランスが悪いです。
そのほかにも裏面の原料一覧を見ると様々な材料が配合されていると思います。
牛肉だったりなにかのペーストやパウダーだったり。
その材料がちゃんと信用できる材料なのか、という不安がありますよね。
「中国産なんじゃないか?」
「加工品の余りとかなんじゃないか?」
「期限切れの材料を使用してるんじゃないか?」
だけど、これらの不安に関しては、もう日本企業を信じるしかありませんよね?
ネットで調べれば様々な噂や都市伝説が見受けられますが、どれも全く信憑性がありません。
大手であればあるほどそうした品質管理は間違いないはずです。
それにそこまで神経質になっていたらなにも食べられなくなります(笑)
なので材料に関しては安全なものは使っているはずなので信用しましょう。
終わりに
食品添加物と栄養不足、配合材料とレトルトカレーをが健康に悪いと言われている3つの理由とその本当のお話しをまとめました。
ネットでは添加物は危険!とか中国産だから危険!とか本当かウソか分からない情報が溢れていますからね・・・。
確かな証拠があるのであれば別ですが、それがないのなら何が本当か分からないですからね。
もちろん添加物に関しては、健康に良くない物もたしかに含まれていると思います。
ですので、「無添加・無着色・無香料」のレトルトカレーを買うようにする、とか裏面を見て自分の判断基準以上のものを買うようにする、といったように自分自身で判断していく必要があります。
あまり噂を信じて「悪い!」と決めつけるのではなく、冷静に色々と細かく調べて何が正しいのか見極めていってください。
そうして磨かれた判断スキルこそ、一番信頼できる証だと思いますので。