ストーリーテリングを日常生活で使って人を惹きつける
前回の記事では「ストーリーテリング」はなぜ人を惹きつけることができるのか?についてお話ししました。
さて、今回はそのストーリーテリングをどう日常生活で使うか?ついてお話ししていきたいと思います。
仕事面でも生活面でも、人を惹きつけることができれば、かなり役立つはずです。
ストーリーテリングを仕事面で役立てる
まず、いつどういう場面で使うのかについてお話しします。
人を惹きつける、つまり、自分の話を聞いて欲しいときに使います。
自分の話を聞いて欲しいときはいつなのか、自分の仕事に当てはめて考えてみてください。
例えば、プレゼン・営業・上司への提案・後輩への指導など。
相手側になにか主張したいときです。
例えば、営業でソーラーパネルを売り込むとしましょう、、、
「このソーラーパネルで電気代が節約できるのでぜひ買ってみてください!」
と言うより、
「先日ある家族を尋ねたときの話なのですが、その家のお子さんは5人兄弟で、しかもそれぞれ一人ずつ子供部屋があるような比較的裕福なおうちだったんですね。その家のお母さんの話を聞くと、電気代が異常に高くなってしまうと悩んでいました。特に夏場と冬場。そこから色々話を聞いていくうちに原因がはっきり分かったんですが、結論から言えばエアコンのかけすぎだったんです(笑)5人いる子供部屋にそれぞれエアコンがありますし、リビングや他の部屋にもエアコンがついていたので電気代が高くなってしまったんです。そこで私は2つアドバイスをしました。一つは、エアコンの起動時に一番電気が必要になるので頻繁にオンオフしないように、ということ。もう一つは、電気代をさらに節約するのであれば、ソーラーパネルを利用してみるのはどうでしょうか?という提案です、、、」
というように、簡単なストーリーでもこうやって取り入れることで、シンプルに商品をオファーするよりもずっと高い確率でこちらの話を聞いてもらえますよね?
例えば、後輩の仕事が進まないのを注意するときも、、、
「そうじゃなくて、こうやるんだよ。分かった?」
と言うよりも、、、
「大丈夫か?俺も最初のころそれができなくて苦労したんだよ。先輩にもよく怒られてさ、、、」
と簡単に自分の苦労話を入れてから仕事の注意をすれば、「あ、これ先輩も苦労したんだ・・・」と共感もしてくれますし、話を聞いてくれやすくなりますよね?
簡単な例で説明しましたが、このようにストーリーを取り入れることで、こちらの主張を相手側により受け入れてもらいやすくなります。
「そんなにストーリー持ってないよ・・・」
と思った方もいるかもしれませんね。
でも、これは私の価値観ですが、自分の体験や本当にあった話、ではなく作り話でもオッケーだと思っています。
もちろん本当の話であれば一番良いですが。
誰かのためになることを伝えたい、そういう思いの上であれば、作り話を取り入れることは嘘をつくわけではありません。話術です。
嘘をつくことになるんじゃないかという不安は抱かなくて大丈夫です。
ちなみに、ストーリーの集め方に関しては色々ありますが、、、
・過去を振り返って自分の体験談はないか?
・日ごろからストーリーになる体験はないか?
・周りの人にストーリーはないか?
・映画やドラマ、小説や漫画から引用できないか?
・ネット上で使える話はないか?
を意識して探してみると集まってくると思うのでオススメです。
ストーリーテリングを使った素晴らしいプレゼンの例をご紹介します。
スティーブ・ジョブスのこのスピーチは有名なのでご存知の方も多いと思いますが、このスピーチでも、自身の生い立ちの話や苦労話を取り入れることで興味を引いていますよね。
心にも記憶にも残るスピーチです。
ストーリーテリングを生活面で役立てる
人を惹きつけたいときに使う、というのは同じですが、生活面ではよりその内容が求められます。
それが笑える話なのか、感動できる話なのか、ためになる話なのか。
異性や友人などとの人間関係を良くしたいという目的で使うのであれば、お笑い芸人さんのトークが非常に参考になると思います。
バラエティー番組でもトーク形式のバラエティーがオススメです。ここからネタを仕入れましょう。
おもしろい話ができる人はどこに行っても好かれるはずです。
もちろん仕事面同様に、異性や友人・家族に何か主張したいときにも、ストーリーを取り入れることで自分の話をより聞いてもらえるでしょう。
終わりに
「ストーリーテリング」はなぜ人を惹きつけることができるのか?から引き続きストーリーテリングについてお話ししました。
今回は話す場合のストーリーテリングの活用法でしたが、文章上でもストーリーテリングは有効です。
ぜひ、日ごろからストーリーのアンテナ感度を敏感にして収集するクセを付けてみてください。
自分も含めて、世の中結構物語で溢れていますよ!