車中泊の危険性とその対策を徹底解説!安心安全の車中泊をしよう!

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「熊本の地震で被災され車中泊をしていた方が、エコノミークラス症候群で亡くなった」というニュースが流れていました。死亡までいかずとも、入院される方も多くいらっしゃいます。

こうした経緯から車中泊の危険性が、ニュース番組でも取り上げられていますね。

車中泊ってかなり危険なのでは?と感じた方も多いのではないでしょうか。

その不安の通り、実は車中泊ってみなさんが想像しているよりもかなり危険なんですよ・・・?

具体的にその危険性について解説していきますので、旅行などで車中泊される方も是非参考にしてみて下さい!

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最悪の場合死亡することも?!自分の身に迫る車中泊の危険とその対策

エンジンかけっぱなし・アイドリングでの車中泊が超危険な2つの理由

①一酸化炭素中毒の危険

人間は生きる為に酸素を体に取り込む必要があり、血液を通して酸素を体中に運んでくれるのがヘモグロビンなのですが、このヘモグロビンは一酸化炭素と強く結びつく性質があります。

酸素よりも200~300倍も一酸化炭素と結びつきやすいんです。

つまり、本来なら酸素を取り込まなくちゃいけないのに、一酸化炭素ばかり取り込んでしまい酸素欠乏となってしまいます。

こうなると呼吸してないのと変わらないので、最悪死に至る可能性もあります。

車の場合、エンジンかけっぱなし・アイドリングによる排気ガスが、外気導入や排気ガスの逆流などが原因で車内に充満すると一酸化炭素中毒になります。

なのでエンジンかけっぱなし・アイドリングのまま寝てしまうと、もう二度と目を覚ますことが無い・・・なんて怖いことになる危険があるのです。

過去には、車が雪で埋まって排気ガスが充満し一酸化炭素中毒で死亡する事故もありました。

②車両炎上

エンジンかけっぱなし・アイドリングのまま運転席で寝てしまうと、無意識のうちにアクセルを踏んでしまう危険性があります。

止まったままアクセル全開で数分間踏み続けるとエンジンが冷却できず車両火災に・・・。

かなり危険です。

まぁかなりの爆音がするはずなので寝てても起きるとは思いますが、実際にこうした事故も起こったことがありますので。

対策はどうすればいい?

まず草むらや雪などがある場所に停車するのは避けましょう。

草むらも要因になる可能性があるので。

一番大前提なのが絶対にエンジンかけっぱなし・アイドリングのまま寝ないことです。

もうこれは絶対です。下手したら死にますからね。

そしてできるだけ運転席で寝ないようにしましょう。

車中泊最大の注意点!エコノミークラス症候群とは?

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エコノミークラス症候群はなぜ危険?

肺塞栓症とも言いますが、6時間以上同じ姿勢でいることが原因で足の血行が悪くなり、足に血栓という血の塊ができてしまうことがあります。

この血栓が立ち上がって動きだした瞬間に、静脈から心臓を通り肺の動脈に詰まってしまうと、酸素欠乏による呼吸困難・血液循環異常などを発生させ、最悪死に至ります。

高齢であればあるほどリスクが高くなりますし、身長が低い・肥満など体型によってもリスクが高まります。

高血圧・糖尿病などの持病がある方もなりやすいと言われています。

車中泊は長時間狭い車内でいてほぼ体勢も変えられないです。

ましてや熊本の地震による避難の車中泊の場合は何連泊もしますから、体への負担も相当あると思われますので、高齢者の方がエコノミークラス症候群で亡くなられる事態が起こっているのです。

これは飛行機のロングフライトや車中泊だけの問題でなく、過度なデスクワークや長時間のテレビゲームなどでも起こる危険性があるので注意してください。

エコノミークラス症候群の対策は?

最低でも1時間に1回は立ち上がり軽く歩きましょう。

足をマッサージしてあげるのも効果的です。

とにかくできるだけ同じ体勢で長時間座り続けるのは避けること。

足を伸ばして楽な体勢になりましょう。

季節によって変わる危険性

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夏の車中泊は何が危険?

やはり一番危険なのは熱中症です。

長時間車内にいることによる脱水、体調不良。

夏に車中泊する場合は熱中症のことを忘れず注意してください。

対策はどうすればいい?

・寝る前に水分をとる

・網戸にするもしくは少し窓を開けて換気をする

・冷感マットや扇風機などの夏用寒冷グッズを使う

・寝る直前まで車のエアコンで体を冷やす

・できるだけ薄着になる

が主な対策となりますが、少し注意点を・・。

窓を開けたり網戸にすると、防犯的にはイマイチ良くないです。

寝る直前までエアコンで体を冷やすのは良いですが、絶対にエンジンかけたまま・アイドリングのまま寝ないでください。

上記で解説しましたが、これは本当にうっかりじゃ済まないので。

冬の車中泊は何が危険?

冬の場合は、寒さに注意です。

最悪の場合、凍死というのもあり得ますので。

冬の夜から朝方にかけては想像以上に冷えます。

寒冷地となるとなおさら危険です。

凍死、までいかなくても風邪や体調不良の原因となりますので、寒さに注意してください。

あと、雪ですね。

上記でも解説しましたが、車を覆うくらい雪が積もると一酸化炭素中毒の怖さがあります。

(エンジンを切っていれば大丈夫ですが)

対策はどうすればいい?

・雪が積もっている、積もりそうな場所は避ける

・とにかく厚着をする

・防寒グッズを使う

・シュラフ(寝袋)、厚手の毛布を使う

・車の暖房で寝る直前まで体を暖める

こちらも夏場と同じく、エンジンをかけて車の暖房で体を暖めるのはいいですが、そのまま寝ないように注意してくださいね。

春や秋などは・・・

春や秋などは気候的には過ごしやすい季節ので車中泊もしやすいと思います。

ですが梅雨の場合は密閉されていると湿度がかなり高くなるので注意です。

秋から冬にかけても夜~朝方はかなり冷え込んでくるので、前もって厚着をするなどの準備をしておきましょう。

これも怖い!犯罪に巻き込まれる危険性とその対策

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車上荒らし、強盗の危険性

トイレなどで車を一瞬離れる隙を狙われる、中に人がいても関係なく無理やり盗みにくる、窓ガラスを割られて強盗など・・・。

日本とは思えない治安の悪い話ですが、過去の事例として実際にあったことです。

車外から見えるような位置に金目の物があると危険ですね。

性犯罪の危険性

特に女性の一人旅が狙われやすいです。

車外から声を掛けられ、気さくに話していたら突然車内に入ってきて・・・。

車のロックを忘れて寝てしまい、起きたら男の集団に運ばれそうになった・・・。

と、かなり怖い話を聞きます。

イタズラされる危険性

パンクさせられる、傷をつけられる、車を叩かれる、車の周囲を囲まれる、覗かれるなどなど。

やっている人たちはふざけてやっているのかもしれませんが、される方は怖くてたまりませんよね。

被害経験のある方も少なくはないのではないでしょうか。

こうした犯罪の対策は?

まずこうした犯罪に巻き込まれるケースは、人通りが少ない・暗い隅の方・誰かに助けを求めることができない場所で発生していることが多いです。

なので一番の対策は、人通りがあり監視カメラがあったりと誰かに助けをすぐに求められる場所で車中泊するのがベストです。

・サービスエリア(SA)

・パーキングエリア(PA)

・道の駅

・コンビニ

などが候補ですが、こんなものもあります。

車中泊マップ

みんなでつくる車中泊マップ

これを参考に車中泊する場所を選べば、かなり安心して車中泊できると思います!

参考にどうぞ!

他の対策として、

・車のロックを必ずする

・カーテンなどで車内を見られないようにする

・車外から見える所に金目の物、車内にいる人物像が特定できそうな物を置かない

・一瞬車を離れるだけでもロックを忘れず貴重品を身に付ける

・女性の場合は知らない男性に話し掛けられても相手にしない

といったことが主になります。

何かあってからでは遅いので徹底して防犯を心掛けましょう。

車中泊のマナーって?

車中泊の際はこうした危険への対策も必要ですが、マナーも大切です。

車中泊のマナーはこちら

・うるさくしない、排気ガスに注意する等周囲への配慮

・トイレの近くや洗面所を陣取るなど公共物を私物化しない

・ゴミを散らかす

・周りに迷惑をかけない

常識的なことで大体の方は出来ているのですが、一部ルールを守れていない方がいるのも事実です。

酔っ払い、深夜まで騒ぐ若者。

もしやってしまった!と思った方はこれを機に改善しましょう!

誰でも今すぐにできることなので。

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終わりに

事故的な危険性、病気的な危険性、季節的な危険性、犯罪的な危険性についてとそれぞれの対策についてまとめました。

車中泊ってホテル代を節約できるし時間に縛られないしで金銭的・時間的自由が一番のメリットですが、デメリットとしてこうした危険性もあります。

こうして危険性をまとめて見ると結構怖いこと多くないですか?(笑)

一番確実なのはお金はかかっても宿を見つけて泊まることです(笑)

こうした危険性というのは車中泊をする私たちだけの話ではありません。

例えば、小さいお子さんだったり、ペットだったりを車に長時間残す場合にも当てはまる危険性です。

むしろ赤ちゃんやペットの方がこうした危険性が分からないので危ないんです。

なので、今回の危険性のお話しを頭の片隅にでも置いてもらって、ふとした時に思い出してもらえればいいかなと思います。

自分の身も自分が大切だと思う存在も、守れるのは自分しかいませんから。

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