「将来の夢」の作文が書けないあなたへ、夢を探す3ステップ
「将来の夢作文を至急書かないといけないから誰か書いて!」
1時間前、こんな投稿を「教えて!goo」で見つけました。その投稿タイトルを見た瞬間、強烈な違和感を感じました。モヤモヤしたものが体を渦巻きます。
自分の将来の夢作文を誰かに書いてもらう?????
そんなものに何の意味があるのだろう、、、そもそも「将来の夢」なんて作文をわざわざ先生が書かせるのは、人生の目的を見つけて欲しいからではないのか?
テレビでは金メダリストの「将来の夢」作文が取り上げられています。
「しょうらいはオリンピックにでて金メダルをとります」
ひらがなだらけの作文でも妙に説得力を感じるのは、そこに書いた本人の情熱のようなものを感じるからだと思います。
他人が書いていたら何も感じなかったはず。
もしあなたが自分で自分の将来の夢をよく考えて作文を書きたいのであれば、今からお話しする3つのステップを参考にしてみてください。このシンプルな3つのステップはあなたの中から将来の夢を引き出します。
その前に、なぜ将来の夢を書き出すのに苦労するのか?その理由についてお話しします。
目次
成長すると将来の夢が分からなくなる理由
先ほどのオリンピック選手の「将来の夢」作文の話にもつながりますが、子どもの頃は「将来何になりたいの?」とよく聞かれましたよね。
テレビのインタビューでも子どもには決まってこの質問をします。
それを言ったり、書いたりする機会が多かったはず。ということは子どもながらにしてそれをよく考えていたということです。
ですが、中学生・高校生となるにつれて、それは形を変えます。将来の夢ではなく、進路になります。
「進路指導」
先生が進む道を指導してくれるわけです。さて、先生はあなたの進む道がなぜ分かるのでしょう?どうやって指導してくれるのでしょう?
そんなに「あなた」のことを分かっているのでしょうか?
将来は何になりたいのか?ではなく、どんな学校や会社に行きたいのか?と問われることの方が多くなれば、自然と「進路」は狭くなります。
成長してから将来の夢が分からなくなるのはなぜか?
自然といつの間にか選択肢が減らされているからです。子どもの頃のように自由になんでも想像することを忘れてしまうからです。
将来の夢を探す3つのステップ
「誰でもできる、、、」
僕はそう感じています。なぜなら、僕自身が見つけられたからです。
成長するにつれて、いつの間にか選択肢は減っていきます。減らされていきます。
ですが、それは本来あなたの中にあるはずです。
あなたもきっと家の中で探し物をしたことがあると思います。家の中にあるのは分かっているのに、どこを探しても見つからない。
将来の夢も実はこれと同じです。
自分の中にあるんです。でもそれをどこの引き出しに入れたのか、どの箱の中にあるのか、それが分かっていないだけです。
ではどうやってその「宝物」を見つければいいのか?まずは一つめのステップです。
1)過去を掘り返す
あなたが生きてこうして記事を読んでいるということは、それまでに生きてきた歴史がありますよね。それをよく思い返してみてください。
・小さい頃の夢
・どんなことが得意だったか
・何が好きだったか
・他の人から褒められていたことは何だったか
これらを過去から見つけましょう。具体的じゃなくても大丈夫です。例えば、算数よりも国語が得意だったとかそんなレベルでも大丈夫です。
自分一人では思い出せないようなら、家族や親戚に聞いてみてください。
そこで得た自分に関する材料を何かにメモしておきましょう。
2)ピンとくるものを調べてみる
先ほど集めた材料から今自分がピンときているものがあれば、それを積極的に調べてみましょう。
ネットで検索してもいいですし、図書館や本屋さんに行ってみるのも大きな収穫があるはずです。
昔から家庭的な奥さんになることに憧れていたのであれば、そうした知識を集めるのです。料理洗濯掃除といったものを。
将来どうなりたいかが曖昧でも大丈夫です。収入や周りの人間の評価は関係ありません。子どものころに戻ったように自由に発想して、そのことに関する情報を集めます。
とにかくそのことに関する情報を集めまくります。
3)自由に書き出している
過去の自分に関する材料、集めた情報を頭の中にインプットしたら、次はそれを書き出します。
スケッチブックを用意してください。無ければ真っ白で書きやすい紙ならそれで大丈夫です。
用意できたら真っ白な紙に自由に書き出しますが、その前にこの質問をよく考えてみてください。
「収入も人間関係も周りの評価も健康も難易度も、何の制限も無いとしたら何がやりたいか?」
この質問の答えをよく考えてみてください。全ての障害・問題・常識を取り外して自由に考えてみてください。
もしこの質問に対する答えがしっくりこないようであれば、また最初のステップから始めてみてください。
もしこの質問に対する答えがしっくりきたのであれば、、、おめでとうございます!あなたは宝物を見つけることに成功しました。
自分で考え自分で書く
このステップを達成できれば、作文はほとんど出来上がったも同然です。
「でも書き方が、、、」
と不安になるかもしれませんが、はっきり言って見栄えなんてどうでもいいです。
大切なのは、自分で考え自分で書くこと。どう書くか?ではなく、何を書くか?の方が大切です。
プロの作家のような作文が書けるとしても何を書くか?が曖昧であれば意味がありません。
ですが、このステップを達成したということは、何を書くかはクリアしています。なら、後は自分の言葉でそれを書くだけです。
そうすれば、あなただけの人生の行く先が記された特別な将来の夢作文が出来上がるはずです。
終わりに
もしかしたらあなたは、将来の夢作文の書き方が知りたくてこの記事にたどり着いたのかもしれません。
書き方にこだわる人であれば、途中で離脱してしまうでしょう、、、例文や書き方ではない内容ですから。
ですが、ここまで読んでもらえたということは書き方よりも大切なことがあるということに気づいてもらえたのではないか?と思います。伝わっていれば嬉しいです。
将来の夢作文はただの宿題ではありません。
「書き出すことで人生が好転する3つの原理とアイデアが溢れる書き方」
という記事の中でも書き出すことと目標の達成率に関してはお話ししていますので、こちらも読んでいただければと思います。
あなたの将来の夢が見つかりますように。