話題の「集中審議」と「百条委員会」とは?その意味と違い
最近の話題の中心と言えば、「舛添要一都知事の政治資金の私的利用問題」ですね。
何度も会見を開いては曖昧で同じ様な答弁が続き、集中審議が開かれて厳しい追及が行われていますが、それでも曖昧な回答の連続・・・。
ニュースを見た方は分かると思いますけど、小学生でももっとまともな議論できますよね(笑)
これだけ世間を騒がせて誰もが辞職を望んでいるのに続投しますって言い続けるのは逆に尊敬できますが(笑)
百条委員会の設置も要求されており、どの道行き止まりって状況だと思います。
集中審議と百条委員会と言えば、2013年にも猪瀬元都知事も政治とカネ問題で集中審議が開かれて百条委員会の設置が決定するところまで行きました。
結局百条委員会の前に自ら辞職したわけですが・・・。
さてさて、連日そんなニュースが続く中、そもそも「集中審議」「百条委員会」って何なの?と感じた方も多かったと思います。
こうした政治的な仕組みは私たち一般人にとっては難しい部分ですからね。
簡単に分かりやすいように、集中審議と百条委員会についてとその違い、舛添要一都知事のニュースに絡めて解説していきたいと思います。
目次
そもそも集中審議とは?その意味と目的について
集中審議とは?何をするの?
今回の舛添都知事の問題の場合、東京都議会総務委員会という委員会が都知事に対して「政治資金公私混同疑惑」を追求することを目的に集中審議行っています。
この問題の場合は東京都にとって、都政・都議会にとって審議すべき重要課題であると判断した為集中審議することにしたんですね。
審議は一問一答形式で行われます。
議会・委員会側が対象者に対して、事前に質問内容の通告なしに、詳しく質問し徹底的に追求できるのが集中審議です。
今回の舛添都知事の場合は東京でしたが、地方議会がその地方の政治における重要な課題を集中的に審議する、というのが集中審議の意味合いです。
集中審議の傍聴はできる?
できます。
そして傍聴する国民が多ければ多いほど、「国民の目」が対象者にとってプレッシャーとなります。
そもそも百条委員会とは?その意味と目的について
百条委員会とは?何をするの?
調査特別委員会とも言いますが、簡単に分かりやすく言えば、警察の取り調べってイメージが理解しやすいと思います。
関係者の出頭、証言・記録の提出を要請することができ、この要請を正当な理由なく拒否したり虚偽の証言・記録の提出をした場合、禁錮や罰金が課せられます。
曖昧な発言などは虚偽の発言として罪に問われる可能性もあるので、とにかく強い権限があるのが百条委員会の特徴です。
集中審議では解決できない場合の「切り札」ですね。
傍聴はできるの?
集中審議と同様できます。
集中審議と百条委員会の違い
ここまでをまとめると、集中審議と百条委員会の違いは「調査力と権限の強さ」ですね。
百条委員会の方が圧倒的に厳しいです。
舛添都知事政治資金公私混同疑惑の今後・・・
都知事の不信任決議案が提出され、百条委員会の設置も検討されている現状です。
不信任決議が可決されれば、知事は議会解散か辞職を迫られます。
議会が再度決まり、もう一度その議会で不信任決議が可決されると自動的に知事は失職となります。
百条委員会が設置されれば、今までの様な曖昧で中身の無い答弁は許されません。
なので都知事の辞職は免れないと思いますね。
自民党公明党が慎重な理由
自民党と公明党は舛添都知事の辞職、百条委員会の設置については少し慎重な姿勢です。
これはなぜかというと、都知事選の際に舛添氏を支援したのが自民党公明党なんですね。
自分たちは自分たちの選挙があるので怒りの矛先がこちらに向くのでは、と慎重になっているんです。
もう一つ理由があって、次の都知事候補がいない、ということです。
とはいえ、世間は舛添都知事の辞職を誰もが望んでいる状況なので、自民党公明党としても足踏みするわけにもいかないのが現状です。
まとめ
集中審議と百条委員会についてと舛添都知事の今後についてもまとめました。
前都知事である猪瀬直樹さんが百条委員会の設置が決まると自ら辞職したのは、百条委員会の権限の強さがあるからなんです。
ただこうした騒動の中でも私たちの税金はどんどん浪費されています。
舛添都知事の辞職にもどんでもない額の税金がかかるそうです。
本当に都民のことを想うのであれば潔く辞職し、疑惑についても誠実な対応をしてもらいたいものですねほんとに。